初めてチームを持つことになったリーダーのチームビルディング

こんにちは、てぃさんです。エンジニアをしている皆さんは何かしらチームとして仕事をしているのではないでしょうか。てぃさんもIT業界に入って長い期間経つ中でチームとして活動することが多く、今ではリーダーとしてメンバーと共に開発活動に従事しています。

会社からリーダーを任せられたり、これからリーダーを目指したいという方にとって、メンバーから見たチームは理解していると思いますが、リーダーという立ち位置に立った時はメンバーとは違った視点、思考が必要になります。

チームも勝手に育つというものではなく、意識してよいチームにするための理解とアクションが必要なのです。

今回はチームを育てるためのチームビルディングについて記事にしたいと思います。

目次

そもそも「チーム」とは?

「チーム」とは何でしょうか?他に似たような言葉で「組織」もありますが、何となく違うことはイメージとしてもわかりますが、違いを言葉にしようとすると難しいですよね。

野球チームやサッカーチームとは言いますが、野球組織、サッカー組織とは言いませんよね。

組織との違いは「見る目標」の違い

「チーム」と「組織」の違いって何でしょうか?

チーム」とは

活動をともに行う集団。共通の目的、達成すべき目標、そのためのやり方を共有し、連帯責任を果たせる補完的なスキルを備えた少人数の集合体を理想とすることがある。実際には、チームといっても目的、目標、やり方は指導者から与えられただけで、変更権がなく共有できていないことがある。

Wikipedia

組織」とは

共通の目標を有し、目標達成のために協働を行う、何らかの手段で統制された複数の人々の行為やコミュニケーションによって構成されるシステムのことである。

Wikipedia

とあります。

共通部分としてみてとれるのは、チームも組織も達成したい目標、目的のために集まり、集団として協力するということになります。

しかし、組織目標とチーム目標の違いは、達成したいベクトルは一致しているが、より細分化、具体的になってくるのが「チーム」となります。

組織目標の先には「ビジョン」や「理念」というものがありますが、話がそれてしまうので別の機会で記事にしたいと思います。

プロジェクトとの違いは「永続性」の違い

チームと同じ位置付けで「プロジェクト」という類似した概念がありますね。

「金融機関向けパッケージ開発プロジェクト」などチームと似たような、似てないようなことでしばしば一緒に使用されることがありますが、異なる意味を持ちます。

「プロジェクト」とは、一定の目的を達成するために、一時的な活動やタスクを実行するために構成されたチームのことを指します。

プロジェクトは、期限があるタスクや目的を達成するために、一定のプロセスやプロセスのフェーズを通じて進行します。プロジェクトの例としては、新商品開発、新規システム開発、ビジネスプロセス改善などが挙げられます。

一方でチームは、プロジェクトチームになることがありますが、常にプロジェクトに属するわけではありません。また、チームは、組織内の部署のように、一定期間の活動やプロジェクトではなく、永続的な存在であることが多いです。

つまり、プロジェクトは一時的な目的達成のために構成されるチームであるのに対し、チームは永続的に共通の目標を達成するために構成される集団であると言えます。

チームとは「共通目標を相互補完し達成するグループ」である

「チーム」とは、一定の目的を共有し、相互に関係し合いながら、その目的達成のために協力するグループであると考えます。

組織で見る目標、目的や企業のビジョン、理念などを意識しながら、一人では達成できない大きな目標や課題を、複数の人々が力を合わせて達成するためにも、チームは重要な役割を担っています。

改めてチームには、以下のような特徴があります。

  • 共通の目的を持っていること
  • 相互に依存し合っていること
  • 相互にコミュニケーションを取り合っていること
  • 相互に信頼し合っていること

これらの特徴があることで、チームは単なる個人や集団とは異なり、目的達成のための力を最大限に引き出すことができるのです。

チームビルディングとは何か?

チームの概要について理解しましたが、チームは作って終わりというものではありません。

リーダーはタスクを調整して、タスクをメンバーに依頼するというのをリーダーの仕事と思ってはいけません。

チームとして効果的に協力し、より良い結果を生み出すためには、意識してチームビルディングすることが重要だと考えています。リーダーとしてはそこに面白みがあるとも考えているんですよね。

そこで、

  1. なぜチームビルディングが重要なのか
  2. チームビルディングの具体的なメリット
  3. チームとしての協力関係、信頼関係

について説明したいと思います。

なぜチームビルディングが重要なのか

チームビルディングとは何か?

改めて、チームビルディングと考えていることは、

チームのメンバーとなるシチュエーションは様々です。メンバーの構成としてもゴリゴリ仕事できるベテランメンバー、新入社員で教育中のメンバー、家庭の事情で時短勤務のメンバーなど、個々キャラクター、得意不得意、好き嫌いでここのパフォーマンスからチームの生産性も変わってきてしまいます。

チームビルディングとして大切なことは、人の能力を最大限に発揮し、共通の目的を達成するために必要な相互信頼関係や協力関係、コミュニケーションスキルなどを育成・向上させるためのプロセスや取り組むということだと思います。

チームビルディングを通して、個々人の能力だけではなく、相互関係や協力、コミュニケーションの能力を高め、チームとしてより良い結果を生み出すために欠かせないものと考えています。

リーダーの大変かつ面白いところは、日々のタスクにも向き合いながら、チームとメンバーそれぞれに向き合うところですね。

多様性を受け入れ、尊重しながら、チームの目標、目的を達成させる

そもそも、仕事で集まったのだからチームビルディングなど必要ない、自主性に任せるべきと思っている方もいると思いますが、限りある時間、制約の中で最大限の成果を発揮するためには、自主性だけでは乗り越えられない、同じことをやろうとしても時間がかかってしまうなどの問題があると思います。

現代のビジネス環境は、複雑化、多様化しているため、色々なバックグラウンドを持つメンバーで構成されるチームが増えています。

昔のIT界隈は新卒採用の人を育成して、その会社の社員のみで構成されることが普通でしたが、今は、そのような環境は少ないのではないでしょうか。

このような多様性を受け入れ、尊重しながら、チームの目標、目的を達成させるためには、効果的なチームビルディングが欠かせなくなっているのです。

チームビルディングのメリット

一方、効果的なチームビルディングは、

  • 高い生産性
  • 品質の向上
  • 意欲の向上
  • 顧客満足度の向上

など多数のメリットをもたらすと考えます。

チームビルディングによって、個々人の能力を最大限に引き出すことができるため、チーム全体のパフォーマンスも向上することが期待するからです。

チームビルディングのためのコミュニケーションの改善

効果的なチームビルディングには、以下が必要だと思います。

  • 相互信頼関係の構築
  • コミュニケーションスキルの向上
  • 問題解決能力の強化
  • 協調性の育成

逆にこれらの要素が揃わないでチーム活動をしていると、やれ、「誰々は仕事ができない」「仕事が遅い」「出来上がりが雑」などメンバー間での不信感や誤解、摩擦が生じてしまうリスクが発生してしまいます。

その結果、チーム内のコラボレーションやパフォーマンスに悪影響を与え、プロジェクトの進捗や成果にも悪影響を与えてしまうでしょう。リーダーとしてもそのようなことは避けるべきだと思います。

まずは、チームとしてコミュニケーションをとっていない場合、コミュニケーションを取るようにしましょう。

あくまでも「チーム」としてのコミュニケーションが大事です。

1on1もコミュニケーションの手段として挙げられますが、これはあくまでもリーダーとメンバー間のモチベーションや業務上の課題、目標達成度合いを見るものであるため、チームへの昇華がしずらいと考えています(提案次第でもちろんできなくはないが1on1との目的がことなる)。

チームビルディングのためのコミュニケーション

自己紹介コンテンツを活用する

チームメンバーの自己紹介コンテンツをチーム内で共有することは、メンバー間の距離を縮める上で有効な手段だと思います。

リモートワークや飲み会などのイベントの減少などで、その人となりがわからないという状況を避けることができるのと、趣味や出身地、好きな食べ物やさんなどの情報を載せることで雑談のネタになったりするためです。

定期的なカフェタイム、ランチコミュニケーションの場を設ける

コロナ前だと、歓迎会や送別会があるたびに、飲み会をしていた方も多いのではないでしょうか。(トオイメ…)

今は、大々的にやることも少なくなってしまったように感じてます。夜は自分の時間として使い方とか、家族の時間を調整する必要がある方など。

なので、日中に時間を設けるのが効果的です。

話のネタ作りの一環としても個人的にやってみたいと思っていることとしては、美味しいスイーツを用意してのカフェタイムです。月に1回30〜60分くらいの時間を設けて、スイーツの話からメンバーの思い、そこからチームの課題に発展することもあるかもしれません。

チームとしての振り返りの場を設ける

1週間や2週間ごとに、チームとしての活動を振り返る場を設けることで、前回からのチームの課題の対応状況や新たに発生したチームの課題などを振り返る場を設けることです。

忙しさにかまけて、ただ業務をこなしているとチームの効果も薄れてしまうでしょう。

まとめ

チームビルディングは、チームメンバー間の相互理解と協力を促進し、ビジネスの成功につながる重要な要素であること理解いただけたでしょうか

リーダーやマネージャーは、チームビルディングに対して積極的に取り組み、チームの結束力を高めることが必要と考えます。

チームビルディングではないですが、チームがうまくいく秘訣として思っていることは、チームとして困難にぶち当たることもあると思いますが、リーダーが暗い顔していたらメンバーも不安になってしまうので、リーダーは常に明るく前向きであることが重要です。

リーダー自身もチームと共に成長する意識を持ち続けましょう。

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