Claude Codeを使い始める前に知っておきたいベストプラクティス完全ガイド

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最近の技術ネタで「Claude Code」についての記事を目にしない日がなくなってきましたね。急速に普及している気配ですが、気になりながらも実務で直接触れる機会がない方も多いのではないでしょうか。

AIを活用した開発スタイルが急速に広がるなか、Anthropicが提供する「Claude Code」は、ターミナルから直接AIと対話しながらコードを書けるツールとして注目を集めています。ファイルの読み書き、シェルコマンドの実行、バグ修正まで、AIが自律的にこなしてくれる体験は、一度使うと手放しがたいものがあります。

しかし、ただインストールして使い始めるだけでは、その力を十分に引き出すことはできないのです。本記事では、Anthropicの公式ドキュメント コア概念Claude Code のベストプラクティス」のページの中で重要な部分をピックアップし紹介したいと思います。

Claude は意図を推測できますが、あなたの心を読むことはできないのです。「Claude Code」に命令すれば全てAIがコードを書いてくれると思ってしまいますが「Claude Code」特有の仕様を把握した上で使いこなすことが必要。


目次

1. コンテキストウィンドウを「消耗品」として扱う

Claude Codeを使う上で最初に理解すべき概念が「コンテキストウィンドウ」です。

コンテキストウィンドウ会話履歴、読み込んだファイルの内容、コマンドの実行結果がここに蓄積されて、これが満杯に近づくとClaudeは過去の指示や判断を徐々に「忘れ」始めます。

その結果、同じミスを繰り返したり、以前決めたルールを無視したりするようになります。

コンテキストウィンドウ とは?
Claude Codeとの会話、ファイルの記憶領域です。

コンテキストを管理するための基本的な操作として、セッションの区切りに /clear コマンドでリセットすることを習慣にしましょう。また、セッションが長くなってきたと感じたら /compact コマンドを使うと、会話の重要な部分だけを要約してコンテキストを圧縮してくれます。圧縮時に「直前のタスクの状況と残タスクを含めて要約してください」と一言添えると、引き継ぎの精度が上がります。

「さっきの作業の続きで」と引きずらず、タスクを小さく切り分けて独立させることが、品質を一定に保つコツです。

2. まず「検証の仕組み」を用意してからAIを動かす

Claude Codeの精度を劇的に上げる、最もコストパフォーマンスの高い改善があるとすれば、それは「AIが自分で成果を確認できる環境を整えること」です。

テストスイート、リンター、スクリーンショット比較など何でも構いません。Claudeはコードを書いた後にテストを実行し、その結果を受け取ってフィードバックループを回すことで、自分のミスを自律的に修正できるようになります。逆に、テストがまったくない環境では、Claudeは「動いているかどうか」を確認する手段がなく、間違った方向に進み続けてしまいます。

実践的な手順として、タスクを依頼する前に「このコードの動作を確認するテストを先に書いてください」とClaudeに頼む方法もあります。テスト駆動で進めることで、実装の品質が格段に上がります。

3. Plan Modeを使って「計画→承認→実装」のフローを身につける

Claude Codeが提供する「Plan Mode(プランモード)」は、初心者が最初に覚えるべき最重要機能のひとつです。

あわせて読みたい
一般的なワークフロー - Claude Code Docs Claude Code でコードベースの探索、バグ修正、リファクタリング、テスト、その他の日常的なタスクを実行するためのステップバイステップガイド。

このモードが有効な理由は「計画は変えやすいが、コードは変えにくい」というシンプルな事実にあります。また、いきなり実装を依頼すると、Claudeが誤った方向に何十ものファイルを変更してしまうリスクがあります。

推奨は4つのフェーズ

  1. 探索
    • Claude はファイルを読み取り、変更を加えずに質問に答える。
  2. 計画
    • 実装計画の作成をClaudeに依頼する
    • Ctrl+G を押して、Claude が進む前に、テキストエディタで計画を直接編集するために開きます。
  3. 実装
    • Normal Mode に戻り、Claude にコーディングさせ、計画に対して検証します。
  4. コミット
    • Claude に説明的なメッセージでコミットし、PR を作成するよう依頼します。

複数ファイルにまたがる大規模な変更や、慣れないコードベースへの修正、複雑なバグ修正といったケースで特に効果を発揮します。

ちなみに、Claude Codeは全て全自動でコード作成をお願いするだけではなく、シンプルな1行修正を指示することもできます。

4. CLAUDE.mdでプロジェクトのルールを一度だけ書く

CLAUDE.md はClaude Codeがセッション開始時に必ず読み込む設定ファイルです。

CLAUDE.mdに何を書くか?

ぶっちゃけ決まりはないのですので、記載項目例をあげたいと思います。

  • プロジェクトの構造
  • コードスタイル
  • 使うべきコマンド
  • 避けるべきパターン

    などを書いておくことで、毎回同じ説明を繰り返す手間がなくなります。

CLAUDE.md/init コマンドを実行すると、Claudeがコードベースを自動分析して、スターターとなる CLAUDE.md を生成してくれます。気に入らない場合や、編集したい場合は自身で変更しましょう。

ただし「書けるから全部書こう」という衝動には注意が必要です。

ルールが増えるほどClaudeが全体を遵守する精度が下がります。公式ドキュメントが推奨する使い方は、「Claudeが繰り返し間違えることだけを記録する」というものです。つまり、指示してもうまくいかないことがあったとき、それをCLAUDE.mdに追記していくという運用が現実的です。

記述のコツとして、「コードを適切にフォーマットしてください」のような曖昧な指示より、「インデントは2スペース、セミコロンは省略しない」のような具体的な指示が効果的です。

5. コンテキストを賢く与えてClaudeの作業精度を上げる

Claude Codeは、どれだけ良い情報を与えられるかで成果が大きく変わります。適切なコンテキストを渡すテクニックをいくつか紹介します。

@参照でファイルを直接指定する

 「src/utils/auth.jsのロジックを説明してください」と書くより、@src/utils/auth.js のロジックを説明してください」 と書くほうがClaudeは確実に正しいファイルを見ます。ファイルの場所を言葉で説明するのではなく、@ で直接参照させる習慣をつけましょう。

あわせて読みたい
Common workflows - Claude Code Docs Step-by-step guides for exploring codebases, fixing bugs, refactoring, testing, and other everyday tasks with Claude Code.

エラーログはパイプで流し込む

cat error.log | claude のようにパイプを使うと、エラー内容をそのままClaudeに渡せます。

コピー&ペーストより確実で、長いスタックトレースも切り捨てなく伝えられます。

URLを渡してドキュメントを自分で調べてもらう

外部ライブラリのドキュメントURLをそのまま渡せば、Claudeが自分でフェッチして必要な情報を読み込んでくれます。「このライブラリのREADMEを参照して使い方を教えて」という指示より、URL直接指定のほうがはるかに確実です。

6. Gitをセーフティネットとして積極的に活用する

Claude Codeを使うと、大量のファイルが一度に変更されることがあります。これは強力な反面、予期せぬ変更が混入するリスクでもあります。

Gitを適切に活用することで、このリスクを大幅に軽減できます。

基本原則として、Claude Codeでの作業を始める前には必ずブランチを切るようにしましょう。

git checkout -b feature/new-auth のように、タスクごとに独立したブランチを用意します。

もし変更が意図しない方向に進んだ場合でも、git stashgit checkout . で元の状態に戻せます。

また、作業が一区切りついたら小さくコミットする習慣も重要です。「動いている状態」を細かく記録しておくことで、万が一の巻き戻しが容易になります。

Claudeが大きな変更を行った後には、差分をしっかり目視確認し、意図しないファイルへの変更がないかチェックしてからコミットするようにしましょう。

7. セキュリティの意識を持ってツールを使う

Claude Codeは強力なツールですが、その分セキュリティへの意識も必要です。

Claudeが提案するコマンドや変更は、実行前に必ず確認するようにしましょう。

外部から取得したコンテンツ(Webページ、ユーザー入力、外部ファイルなど)をClaudeに処理させる場合、プロンプトインジェクション攻撃のリスクがあります。信頼できないコンテンツを含むタスクには特に注意が必要です。

また、機密情報(APIキー、パスワード、個人情報)をClaudeのコンテキストに含めることはなるべく避けましょう。環境変数や設定ファイルの管理は引き続き開発者自身が責任を持って行う必要があります。

まとめ:Claude Codeは「使い方」で結果が大きく変わるツール

Claude Codeは「AIが勝手に何でもやってくれる魔法のツール」ではなく、「適切なプロセスと情報の与え方を知れば劇的に生産性を上げられるパートナー」ということを意識しましょう。

本記事で紹介したプラクティスを一度にすべて実践しようとする必要はありません。

まず「Plan Modeを使う習慣」と「CLAUDE.mdを育てる習慣」のふたつから始めるだけでも、体験は大きく変わると思います。

AIとの協働開発はまだ発展途上の分野であり、ベストプラクティスは日々更新されています。

Anthropicの公式ドキュメントをブックマークしておき、新しい機能やガイドラインが追加されたときに確認する習慣をつけておくことを強くおすすめします。

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